AKARI SANO
佐野明香里
卒業校 :第一商業高等学校(全日制)
卒業学科:ビジネス科
卒業年 :2023年
職業 :大学生
この春大学に進んだ佐野さんは母校で様々な検定の合格を目指し挑戦を繰り返しました。
順調なことばかりではなかった検定合格への道で得たものは?そして大学の経営学部で学ぶ、佐野さんが見つめる未来は?
挑戦し続けた高校生活から得たものの大切さを語ってもらいます。
佐野さんの今の大学生活について教えてください
高校で学んだ基礎的なことをベースに発展的な学び・能力向上を目指す、充実した大学生活
3月に母校を卒業し、現在は明治大学の経営学部で学んでいます。公認会計士や税理士を目指している学生が多く、私も日商簿記検定1級の取得を目指し、日々勉学に励んでいます。
高校で学習していた基礎的な簿記・会計の知識を元に発展的な内容を学び、自分自身の能力向上に力を入れています。
また、これまで触れたことのなかった「ロシア語」を第二外国語として新たな文化や風習等を学ぶ場ができて充実した学生生活を送っています。
出身校の第一商業高校の特色や魅力は何でしょうか?
進路の選択の幅が広がる実践的な学び。資格取得という明確な目標が自覚と自信につながり成長を実感。
高校卒業後や社会人になる時の目標が未定でも、進路選択の幅を大きく広げることが出来ることが母校の魅力だと思います。
ビジネスの分野を学ぶ授業では会社経営を模擬した授業があり、グループワークも多く積極的に学ぶ場面があります。
また、先生方のサポートを受け先輩方の実績もある日商簿記2級を取得できる点があります。
ビジネス科ならではの経営・経済・会計分野の知識と技術が身に付き、社会参加に関する意識が芽生えました。自分の強みとして活用できる多くの資格取得で、より自信を持つことができました。
人としての成長が感じられたことも大きな魅力と感じています。
部活動などの学生生活での思い出は?
写真部で充実した友人たちとの活動。多様な関わりや渋谷の学生生活で多くのことに興味を持った。
3年間写真部に所属していました。
部内でテーマを決め撮影した写真を持ち寄ったり、休日に撮影スポットを決めて足を運びました。日々の生活や学校行事、勉強中の姿などを撮影する活動も行い、先生方や友人と連携・協力し充実した学生生活を過ごすことができました。
また同級生や後輩と関わることで、自身の新しい一面を見つけたり、中学生の頃は出来なかった委員長・部長を経験ができた事に自分の成長を感じました。
コロナウイルスの影響で制限されたこともありましたが、渋谷の街の中に学校があり地元を離れ渋谷での学校生活を過ごすことで行動範囲や活動の幅が広がり、より多くの物事に興味関心を持てるようになったと実感しました。
卒業後の進路を決定するきっかけとなった出来事はありますか?
検定合格を目指す中で見えてきた資格を活かしたその後の進路。明治大学進学へ。
私の高校生活には、簿記や会計の学習が根付いていました。
進学・就職に生かせる日商簿記検定2級の取得を目指し第一商業高校に進学を決めたので、高校1年生の頃から簿記の学習には特に力を入れていました。検定合格を目指して、放課後の補習への参加や特選クラスへの希望など、積極的に活動しました。
特選クラスでは、日商簿記検定2級と全商簿記実務検定1級取得のため授業や補習が組まれており、朝のHR、放課後、夏休みにある簿記補習が必須でした。
コロナ感染拡大の影響で行動制限された1,2年生の思い出はほとんど簿記で埋め尽くされています。努力し続けて取得した日商簿記検定2級と、追随した知識や学びを活かして過ごしていきたいと考えていました。
進路選択では先生方や友人・家族に相談し後押しもあり指定校推薦で明治大学へ挑戦する一歩を踏み出せたのだと思います。
高校で学んだこと、身に付けたことが今活かされていると思うことはありますか?
自由な大学生活。今、能動的に活動できるのは母校での経験・知識強い気持ちがあるから。
大学は自由度が高く、人との関わりや学習に制限が無いことから、自分から積極的に活動することが求められます。
先輩方からの情報収集や講義仲間との協力などは重要です。高校在学時に委員長・部長を務めた経験から、多様な立場の人との付き合いや人前に立つことに慣れていたことが、多くの活動に生かされているように感じます。
また、毎回の授業でレポートやプレゼンテーションを行う講義が多くPCの打ち込みやパワーポイントの活用が必要で、知識をある程度身に付けておくことが重要です。
ビジネス科特有の授業や検定において学習した知識や技能のありがたさを実感しています。また簿記の知識を深く身に付けたことが自分の強みになっています。その知識と能力を手に入れただけでなく、諦めず挑戦し続ける忍耐力や気力など精神的部分での成長も今感じています。
高校在学中に何か心掛けていたことはありますか?
いくらでも挑戦すること。第一商業での学びが私の強み。
私自身、努力しても実らない、身に付かない能力に何度も挫折し、立ち上がってを繰り返しました。周りから真面目だと思われていましたが、本当は勉強嫌いで、取れなかった検定がいくつもあります。
学生だから遊びたい気持ちもありましたが、第一商業高校での学びは、間違いなく自分の強みになります。ビジネス科目の勉強や多くの検定取得への取り組みは自分自身の成長に繋がります。
一度で取れなくても高校生の内にいくらでも挑戦してみてください。
これからの掲げている将来の夢やビジョンについて
経済に関する学びから、人間の行動に関心が。人との関わりから成長を実感できる環境に。
大学で経営学・経済学について学ぶ中で、人の動きや社会の流れを考えさせられる場面が多くあります。社会や日本市場にも、私たちが直面する様々な問題や課題があります。これから社会人として生きていく中でどのように経済を動かしていくべきか自分から深く考えるようになりました。
これまでヒト・モノ・カネ流れの中でヒトについて考える事が少なかったと思います。今後はヒトの動きや流れについて学び関わって生きて行きたいと考えています。
高校・大学生活で、人と関わることで自分自身の成長を感じられたことも多くあり大学進学時に考えていた知識・能力を活用するだけでなく、様々な形で人との関わりを実感出来るような場で働きたいと思っています。その中で成長を実感出来るような環境に身を置く事が、漠然としていますが、今一番の目標です。
高校進学を目指す中学生のみなさんへメッセージをお願いします。
高校時代だからこその学びと挑戦。そして多様な人たちと交流することで視野を広げていくことが大事。
長く学習・挑戦し続けるのはとても大変です。でも、今頑張らなければ掴めないものの方が多くあります。
やる気を持って、惜しまずいくらでも何事にも挑戦してみてください。やる気がなくても、少しずつ触って、少しずつでも頑張ってみてください。
勉強で困った時は、教師、先輩や後輩関係なく色んな人と関わって視点を変えてみるのも良いと思います。一つだけでなく、色んな組織に参加してみて欲しいです。
人と関わることで学べることは多くあります。諦めずに頑張ってください!