INTERVIEW#1

卒業生インタビュー
都立高校を卒業し、様々な分野で活躍を遂げられている先輩たちをご紹介します。

MASAKI SHIONO

国際的な仕事に憧れ、進学したのは
伊豆大島の大島海洋国際高校
親元を離れて始まった高校生活は、
なかなか体験できない濃密な3年間!
島ならではの経験を通して
成長した高校生活を語ってくれた。
※現在は、卒業当時とはカリキュラムが変更となっています。

#1

塩野匡輝さん

卒業校:大島海洋国際高等学校(全日制)
卒業学科:海洋国際科
卒業年:2011年
職業:会社員

現在のお仕事について教えてください

日本とノルウェーのかけ橋になる
水産物プロモーションのマネージャー

日本のノルウェー大使館にて
ノルウェー外交官が主導する事業において、
ノルウェー産シーフードの日本市場開拓の
支援活動の仕事をしています。
この仕事をしている中で
2022年水産物の輸出量は過去最高となりました。
日本・ノルウェーの良好な関係の為に
少しでも貢献出来て、大変うれしいです。

ノルウェーとは習慣が違う日本国内での販売促進の企画立案・実行していくことは非常にやりがいがあります。
また、大使館で行われる打合わせや
資料報告書等はすべて英語で行われています。
時々むずかしい事もありますが、日本の消費者の方々やノルウェー関係者からおいしい・うれしいなどの声を頂くと、充実した思いです。

今後も日本・ノルウェーの架け橋となれるよう
がんばりたいと思っています。

ご出身の大島海洋国際高校は
どんな高校でしたか?

英語の授業が充実。
他にない実習船や寄宿舎での生活

当時の大島海洋国際高校は、
都立でも英語の授業時間が非常に多く、
国際社会で活躍したかった私にはすごく魅力的でした。
また、都立唯一の大型実習船
「大島丸」と寄宿舎があり、乗船実習・寮生活という
滅多にできない経験ができます。

大自然に囲まれた島での生活環境が、勉強だけでなく人間としても大きく成長できました。
生徒を全力で応援していただける校風は、
この学校のいいところです。

大島海洋国際高校では
どんな思い出がありますか。

島のマラソン大会にチャレンジ

一番力をいれていたのは、マラソンです。
島中の方々が参加するカメリアマラソン大会で
2年生の時、校内1位を狙って練習をしていました。
トレーニング方法を体育の先生に直接指導頂き、
登校する前、部活終わり、休日、雨の日も
四六時中走っていたのを覚えています。

先生方にオーバーワークを気にかけて頂いたことや
ベストタイムを塗り替えた小さなニュースが
校内の話題になったことが、アットホームに感じられました。
マラソン大会では負けてしまいましたが、
目標を持ち一つの事に一生懸命になれた経験は、
一生の宝物です。

進路決定のきっかけとなった
出来事はありますか。

課外授業から国際関係に興味が
芽生え、大学進学のきっかけに

社会問題を調べ発表する課外授業で、
私は北方領土問題を題材にしました。
調べると、この問題が多角的で
複雑な問題である事に気づきました。
特に興味を持ったのは解決手段の多様性で、
外交の魅力と出会い、国際関係論という学問の存在を知りました。

大学進学時では国際関係論が学べる大学へ
進学したいと思いました。
この授業が、進路を決めるきっかけとなった
自分の原点です。

将来の夢に向け
高校で学んだことは何でしょうか。

英語と自主的な学び、
そして調和をつくる姿勢が
国際的な仕事に活きる

英語は、ALTの先生による授業や海外研修、
さらに交換留学生との交流など、
英語力や異文化を学ぶには
十分過ぎるカリキュラムでした。
自ら進んでもっと勉強したいといえば、
先生方から先の単元も教えて頂き、
授業では扱わない教材や
受験で必要な学習方法なども、
サポートをしていただきました。

さらに、寮での平日の自主学習(宅習)も、
分からない所を教えて頂くなど
3年間のこの環境があって、高倍率の公立大学に現役合格できました。

入学当初から、集団生活ならではのトラブルや
人間関係の問題もありました。
しかし、乗船実習や寮生活を一緒に乗り越え、
ぶつかりあった仲間とも、強い絆で結ばれました。
国際社会では様々な立場や
利害から国の間で摩擦が起きます。
しかしこのような経験から協調性や礼節を大切に、
様々な人と調和していくことを
この学校では学ぶことができます。
卒業生は国際的な舞台で活躍しているのではないでしょうか。

私自身も現在は、ノルウェー大使館を通して
日本と他の国との水産関係を結ぶ役割を任されています。
大島海洋国際高校で過ごした3年間の一分一秒が、
今の私の血となり肉となり、力を発揮できていると思っています。

今、塩野さんの目標は何ですか。

世界を舞台に、
海外で国際貢献をしたい

大島海洋国際高校を卒業された方の中には、
海洋関係だけでなく
世界の様々な課題解決に、取り組む人たちを目にします。
私も彼らと同じように
国際社会に貢献したいと考えています。

今は国内で海外の方を相手に仕事をしていますが、
将来は、これまでの経験を活かし、
海外を拠点に仕事が出来ればと思っています。

常に、時代に合ったニーズを捉えて、
世界が求める解決策を提案していきたいと思っています。
これは中学生の時から世界を舞台に
活躍したいと思っていた夢と変わっていません。

本当に好きな事であれば、
困難も乗り越えていけると確信しています。

母校で得られた一番大きいものは。

誠実・礼節・協力の資質が身につく
心身ともに成長を目指す人に

まず母校の校訓「誠実・礼節・協力」は
今でも私の心に強く刻まれ、支えになっています。
母校での3年間は校訓が自分の教訓となった時間でした。
卒業後、様々な困難な環境でも、
臆せず挑戦し力を発揮できるのも
母校での経験が根っこにあるからです。

例えば乗船実習の際、厳しい環境の中でやるべきことをやるために、
意見が交錯し対立してしまう事もありました。
しかし大しけの海を乗り越えられたのは、
礼節を持って誠実に仲間と向き合い、協力しあったからです。

21世紀の国際社会という大海原では、
「誠実・礼節・協力」とは真に求められる素質だと思います。
これから大島海洋国際高校で生活するみなさんにとっては、高校がそれらを体得する場になると考えています。

私は、入学初日の夜は不安で布団で涙をこぼしたことを憶えています。
今の自分に自信がなくても、
心も身体も、少しでも人として成長したいと望む人には、これ以上ない環境が待っているのではないでしょうか。

母校の在学生や都立高校の入学を志望する
中学生へのメッセージ

環境を生かし、
自分の力に変えることができれば、
どんな世界でも輝ける

私は卒業後、秋田の国際教養大学に進学しました。
大学は全国・世界から集まる日本人学生や留学生と、国際社会における様々な問題について英語で学びました。

また一年間のアメリカ留学や、
ニューヨークでの模擬国連全米大会にも参加し、
世界各国から集まる学生らと議論を交わしました。
日米協働教育プロジェクトのチームに選抜され、
ユタ州で研究発表を行いました。

このような国際的な経験ができたのは、
母校で3年間、「宅習」をやり抜き、
自分から学ぶ習慣や基礎が身に付いていたおかげだと思います。
社会に出れば、知らない事で溢れ、多くの責任もついて回ります。
それを受け止め、期待に応えるためには、
学ぶ姿勢が欠かせないと思います。

環境を生かし、自分の力に変えることが出来れば、どんな世界でも輝けると思います。
どうか環境を生かし、沢山学んでいただければと思います。
そして決して一人で悩まず、
周りの仲間、先輩後輩、先生方や
大人のサポートを沢山に受けてください。

私は、区立中学、都立高校、そして公立大学と
学びを進めてきました。
そのすべてにおいて、常に親身なご指導があった事を、
今も心から感謝しています。

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